ホームページデザインにFireWorksを使うメリットとデメリット

2016年 08月 12日

ホームページを作る時にデザインは欠かせないのですが、そのデザインをどうやって作るか?は大切な部分ですよね。
基本的にホームページのデザインを作る人は『Adobe』の製品を使ってデザインをする人が多いと思います。
Adobeのソフトと言うと、写真や画像の加工が得意な『PhotoShop』、正確なデータの画像の作成やレイアウトが得意な『Illustrator』、そしてWebデザインの為に開発をされた『FireWorks』、この3つがホームページデザイン制作の際によく使われますね。

人によってどのソフトを使ってWebデザインをするかは違うのですが、私はFireWorksを使ってホームページのデザインを作っています。
今回はこの、FireWorksでデザインを作るとどんなメリット、デメリットがあるのかをご紹介します。

FireWorksを使用するメリット

ワイヤーフレームが作りやすく、そのままデザイン制作に取り掛かれる

FireWorksでは図形が簡単に描画できるので、私はFireWorksでワイヤーフレームを作り、そのままデザインの制作に取り掛かります。
図形の描画は単にマウスで範囲を選択して描画するだけでなく、(初期設定で)画面下のプロパティの数値を変更する事で横幅、縦幅を簡単に変更できます。
ですので例えばヘッダーは横幅1000px、縦幅は200px、と数値を入力して枠線の図形を配置できるので、ワイヤーフレームの制作にとても便利です。

枠の図形を並べて大まかなワイヤーフレームを作ったら、そのまま肉付けをするようにデザインに入れるのも利点ですね。

オブジェクトが分かり易く、選択がし易い

FireWorksではカンバスのオブジェクトをクリックすると、オブジェクトの回りに四角の目印が付きます。
その為どのオブジェクトを選択しているのかがとても分かり易く、移動や編集、再配置もし易くなります。
マウスカーソルをドラッグする事で複数のオブジェクトをまとめて選択する事も出来ます。

またFireWorksはオブジェクトから少しマウスカーソルが離れていても、そのオブジェクトに反応して選択する事が出来ます。このおかげで細かいオブジェクトも選択がし易く、作業効率が上がります。
これはPhotoshopでは1pxの線を選択しようと思ったらその1pxの上にマウスカーソルを合わせなければいけないので、使いやすさに差がありますね。

全てをオールラウンドにこなすことが出来る

FireWorksを私が使い続ける1番の理由として、様々な事を満遍なくこなすことが出来るという事が挙げられます。
PhotoShopは画像の加工に、Illustratorはパスの扱いに特化していますが、FireWorksはどちらもこなす事が出来ます。さすがに他2つのソフトの特化した機能には敵わない点も出てきますが、基本的な写真の色調補正やサイズ変更、簡単なパスを用いた図形の描画などはすべてFireWorksで出来ますので、Webデザインを制作するにはとても作業効率が良いと思います。

他のソフトよりも安く、コストパフォーマンスが良い

Adobeの製品は基本的にどれも高額で、なかなか気軽に購入が出来ないかと思います。
PhotoShopはFireWorksよりも機能が多く究極の画像編集ソフトと言われていますが、その分ソフトの価格も高く、10万円近い費用がかかります。
それに対してFireWorksは半額以下の4万円程で購入が出来るので、比較的お求め安くなっています。
ホームページのデザインをするには十分な機能を備えている為、FireWorksの購入も視野に入るのではないでしょうか?

FireWorksを使用するデメリット

既に開発が終了している

実はFireWorksは2013年にすでに開発が終了しており、今後はバグなどに対する修正のアップデートはあっても、新しいバージョンが発売される事がありません。
その為、時が経つにつれFireWorksの利用者は減り、最終的にはあまり扱われなくなりPhotoShopへの移行が必要になると思われます。

現段階では私のFireWorksを利用しているデザイナーも多いのですが、現在進行形でアップデートやバージョンアップが続いているPhotoShopが今後はFireWorksの役割も担う事になると思いますので、常に意識をする必要があります。

メモリの管理が苦手

ホームページのデザインをしていると相当な数のオブジェクトを使う事になるのですが、どうもFireWorksはメモリの管理が苦手なようで、長時間作業をしてオブジェクトを数多く編集していると『メモリが不足しています』となり、カンバスが正常に表示されなくなる事があります。
そのような状態になった場合は一旦保存をしてFireWorksを閉じ、改めて開き直せば良いのですが、作業を打ち切るため少し無駄な時間がかかります。
また、ちゃんと保存が出来れば良いのですが、メモリ不足になった挙句保存が上手くいかなくてやり直しになってしまったら目も当てられません。

これはFireWorksに限らずどのソフトでもそうなのですが、こまめな保存を心掛けて事故に備える事が大切です。

FireWorksを使い続ける事について まとめ

私はFireWorksを使い続けているのでオススメしているのですが、やはり今後バージョンアップが無いという点が1番大きなネックでしょう。
PhotoShopが今後バージョンアップを続けた結果、FireWorksの役割は無くなってくるかもしれません。
しかしFireWorksは安価で入手でき、直感的に作業をする事が出来る利点もあります。

開発が終了しているとは言えFireWorksの利用者は未だに多く、すぐにPhotoShopに乗り換えなければならない!という訳ではありません。
FireWorksで制作したデザインをPhotoShopの形式に変換して書き出す事も出来るので、まだしばらくはFireWorksでも十分作業が続けられると思います。

何よりもデザインに関しては『使いこなす事が出来る』という点が重要です。
FireWorksの開発が終了したからと言ってすぐにPhotoShopに乗り換えて、作業に支障が出ていては本末転倒です。
実際私はあまり予算に余裕がなかったのでFireWorksを購入したという点もあるのですが…(笑)
何より自分に合ったソフトを選択して使う、と言う事が最も大切ですね!