URLの中に日本語が入っていると問題はあるの?

2016年 07月 31日

ホームページのページを制作するときに必ず必要になるのが、URLというパスです。
URLとはいわゆる『http://yukineko-web.jp/』とか『http://yukineko-web.jp/service/』とか、そのページにリンクするための文字列の事ですね。

このURLは基本的にすべて半角英語で書かれているのが一般的なのですが、稀にURLの中に日本語が含まれている事があります。
例えば『http://yukineko-web.jp/サービス/』と、こういった感じですね。

このURLの中に日本語が含まれているのは何か問題があるのか?それをご紹介しようと思います!

日本語がURLに含まれると検索で不利?

以前はURLは本来半角英語で表記されるものであり、日本語が含まれているとGoogleの検索エンジンには見つけてもらいにくく、SEO対策(検索で上位に表示されるための対策)に弱いのではないか?と言われていました。

しかしこの事を疑問に思った方が、Googleの公式フォーラムに日本語URLについて質問を投稿していました。
その質問の回答によると、

A:【http://yukineko-web.jp/service/】
B:【http://yukineko-web.jp/サービス/】

URLがすべて半角英語であっても、URLに日本語が含まれていても、ホームページの内容がしっかりとしていればどちらでも検索エンジンには評価をしてもらえ、どちらが有利と言う事はない、という答えが返ってきました。
つまりはURLに日本語が混ざっていても、それだけで検索で不利になる事はないのですね。

しかしどちらでも問題ないと言われているのに、現在でもURLはすべて半角英語が圧倒的に多いですね。
それは何故なのでしょうか?

日本語が含まれるURLは混乱を招くかも…?

先ほどから例に挙げている『http://yukineko-web.jp/service/』よりも、『http://yukineko-web.jp/サービス/』の方が、日本に住んでいる方からしたら
「あ、これはサービスに関するページなんだろうな。」
直感で分かり易いですよね。

しかしこれは、ちゃんと日本語で表示されていれば、という場合です。
URLでは『http://yukineko-web.jp/サービス/』と表示されていても、実はこのURLは

http://yukineko-web.jp/%E3%82%B5%E3%83%BC%E3%83%93%E3%82%B9/

が正しいURLなのです。

後ろによく分からない長いアルファベットやら%やら数字やらがたくさん付いていますね。
これはURLの『サービス』の部分を半角英単語で置き換えたもので、自動的に変換されているのです。

ですので『http://yukineko-web.jp/サービス/』と表示されていればなんのページが直感的に分かるのですが、
『http://yukineko-web.jp/%E3%82%B5%E3%83%BC%E3%83%93%E3%82%B9/』
と書かれていたら、これでは何のページがさっぱり分かりませんよね。

GooglechromeやFirefoxなどのブラウザで見る時はURLの日本語はそのまま表示されるのですが、例えばTwitterにリンクを貼った場合などは、日本語部分は英単語に変換されてリンクが貼られます。
これでは折角TwitterでURLを拡散しても、URLから何のページか閲覧者に伝える事が出来ません。

また、見た通り日本語URLを英単語に変換するとURLの文字数が何倍にも多くなってしまいます。
変換された長すぎるURLで拡散をすると、何となく整備されていない怪しいイメージを持たれてしまいがちです。
やはりどのようなページへのリンクかURLから分からない、と言うのはイメージに大きく影響するのかもしれません。

他にもはてなブックマーク等のブックマーク機能では255文字以上のURLは正しく登録できない事もあるようなのですが、URLの日本語部分を長くし過ぎると、英単語に変換された際に更に長くなり255文字を超えてしまう事もあり得ます。
出来る限り日本語を使用する際も、長くなりすぎないように気を使う必要がありますね。

結局日本語URLは問題があるの?

色々ご紹介させて頂きましたが、結局日本語の含まれたURLは問題があるのか?ですね。

まず、当初言われていた日本語URLによってSEO対策が不十分になる、なんて事は無いようです。逆に言えばすべて半角英単語だからと言って特別有利な事もない、という訳ですね。

日本語を含んだURLのメリット

・検索結果やURLを見た時、どんなページなのか分かり易い
・URLに日本語が含まれている事で、日本人向けのホームページだとすぐ分かる

日本語を含んだURLのデメリット

・場合によっては日本語でURLが表示されず、URLもとても長いものになってしまう
・環境やサービスによっては不具合を招く場合もある

 

以上のように、日本語URLにはメリットもデメリットもありますので、その点を考慮して利用する必要がありますね。
URLの見た目や、閲覧する人のターゲット層、利用するサービスなどと合わせて検討しましょう。

因みに私もこのコラムのページは当初は日本語を含んだURLだったのですが、Twitterで拡散した際に文字列がとても長くなってしまったので、それぞれのページにすべて半角英単語で付け直しました…(笑)