サイト制作時に著作権侵害しないため気を付ける事

2016年 10月 6日

ホームページを作る時に画像を使用する事になるのが大半なのですが、その画像には著作権というものがあります。
自分のホームページに使いたいからと言って、どんな画像でも使っていい訳ではありません

今回はサイト制作時に使って良い画像、使ってはいけない画像について紹介しようと思います!

著作権を侵害しない、使って良い画像

自分で撮影した写真、自分で描いたイラスト

自分で撮影、制作した写真や画像については、著作権は自分にあるのでホームページで使用しても当然問題ありません。

ただし、自分で撮影した写真であっても事前にインターネット上に掲載しても問題ないか考える必要があります。
例えば誰か個人を撮影した写真であれば、被写体の方に掲載しても良いか許可を取るべきでしょう。
また、撮影した写真に他の誰かが写り込んだ場合には、その個人が特定できないように画像を加工する、等の工夫が必要になってきます。

イラストを制作する場合も、例えばスカイツリーのイラストを描く時に他の方の写真をトレースして作成した場合には、複製権の侵害となってしまいます。
写真をトレースしてイラストを制作する時は、自分で撮影した画像か、許諾を得た画像を利用する必要があります。

画像の所有者が許可を下ろしている写真、イラスト

自分に著作権の無い画像であっても、ホームページでの使用が許可されていれば使用する事が出来ます。
もし知り合いの撮影した写真であれば直接許可をもらう事も出来るかもしれませんし、遠方であっても今ではメールやネットを通じてやり取りをして許可をもらう事も出来るかもしれません。

しかし、わざわざ連絡を取らずとも、今では『画像素材サイト』という自由に利用できる画像を配布しているサイトも数多くあり、無料で利用できるサイトも数多くあります。

画像素材サイトはそのサイトによってルールが違う事もありますので、事前に利用規約をしっかりと読みましょう。
例えばすべての画像が特に制限なく自由に利用できる場合もあれば、画像を使用する際はその画像の近くにクレジットを書く必要があったり、商用利用は禁止している画像もあったりします。
また、自由に利用が出来る画像であっても、例えば男性人物の写真に吹き出しを付けて、『この会社に依頼をして格安でとても良いサービスを受ける事が出来ました。』など、まるで身近に実在した人物のように見せかける、などの使い方は利用規約に反する事もありますので注意しましょう。

他の方の画像を引用して使用する

また後ほど詳しく紹介しますが、他の方の画像には著作権がある為、自由に使用する事が出来ません。
しかし、『引用』という形であれば、他の方の画像であっても許諾なく利用する事が可能です。

ただし引用にはルールがあり、そのルールをしっかりと守っていなければ著作権侵害になってしまいます。
例えば画像を引用する場合は、その画像が引用であると明確にする必要があります。引用した画像についてはカギ括弧でくくったり背景の色を変えたりして引用した部分だと分かるようにしましょう。
また、出所の明示も必要となります。画像の下にどのサイトから引用したのか、この画像の著作権は誰が所有しているのかをしっかりと記載する必要があります。

他にも引用の必然性がある事、そして引用部分とコンテンツ部分の主従関係が明確である必要があります。
主従関係と言うのは、引用はあくまで自分のコンテンツを説明するために必要なものである、と言う事で、引用した画像がメインのコンテンツになってはいけないという事です。
自分のコンテンツを説明するために画像の引用が必要であった、という形でなくてはなりません。

引用についてはまた後日詳しく記事を書こうと思います!

著作権侵害に当たる、使用できない画像

他のサイトやブログに掲載されていた画像

先ほども簡単に紹介しましたが、他のサイトやブログに掲載されている画像は著作権が他の方にある為、無断で自由に使用する事は出来ません。
どうしても使用したい場合は事前に画像の著作権を持った方から許諾を得る必要があります。

有料素材配布サイトのサンプル、カンプデータ

有料の素材画像を配布しているサイトでは、多くの所はサンプル画像やカンプデータの画像が提供されています。
カンプデータとはデザインを制作・検討する際に使用する事が出来る見本画像のようなものです。

これら画像には全体に薄くサイトのロゴや文字などが書き込まれている事が多く、正式にデザインに使用するには料金を支払って画像を購入する必要があります。
もちろんサンプル画像に書き込まれているロゴや文字をPhotoShopなどで消してもいけません。

引用のルールに沿わない画像

引用について少し紹介をしましたが、この引用のルールに沿っていなければ引用ではなく転載になってしまいます。

また、例え引用のルールにのっとっていたとしても、著名人や芸能人の画像等は肖像権やパブリシティ権の侵害になってしまいます。
有名人の画像は、その肖像自体が価値を持っており、企業の宣伝広告などに使用するだけで様々な経済価値を生み出す存在な為、それを無断で使用する事は許されていません。

使用できる・使用できない画像についてまとめ

今回は著作権などを交えながらホームページ制作に使用できる画像、使用できない画像についてご紹介させて頂きました。
長々と説明しましたが、難しく考える必要はなく、人の物は勝手に使っちゃダメ!使うなら許諾を貰うか、許諾の下りているサイトのものを利用しよう!と言う事ですね。

ホームページに掲載する=全世界に発信する、と言う事ですので、デザインの段階からしっかりと使用する画像を選定して、他の方に迷惑の掛からない画像の使い方を心掛けたいですね。