サイトをレスポンシブデザインにした時のメリットとデメリット

2016年 08月 14日

近年ではスマートフォンも普及が進んできて、ホームページもスマホに対応しているかが重要になってきました。
そんなホームページをスマホに対応させる手段として、レスポンシブデザインが挙げられます。
レスポンシブデザインとは簡単に説明すると、ブラウザの横幅を判断基準にホームページのレイアウトを変更する方法です。

例えばパソコンはブラウザの横幅が広いので、『横幅が広い時はこのレイアウト!』
スマートフォンではブラウザの横幅が狭いので『横幅が狭い時はこのレイアウト!』
といった感じに、1つのホームページでありながら複数のレイアウトを用意する事で、パソコンからやスマートフォンからなど柔軟に対応が出来る設計の事です。

スマートフォンに対応させるためにレスポンシブデザインは今ではメジャーになってきましたが、レスポンシブ化するとどのようなメリット、デメリットが生まれるのかを紹介しようと思います!

レスポンシブデザインのメリット

PCサイトもスマホサイトも元が同じだから管理が簡単

パソコン用のサイトとスマートフォン用のサイトを別々に作ると、ソースも別々になるのでホームページの更新をしたいときもそれぞれ編集をしなければなりません。
しかしレスポンシブデザインですとHTMLは1つですので、1つのソースを編集するだけでPCサイトもスマホサイトも更新が完了します。
その為別々にサイトを作るよりも半分の時間で更新ができ、管理も簡単になります。

SEOに強くてアクセスの可能性が上がる

インターネット上で検索サービスを運営しているGoogleでは、ホームページを構築する手法としてレスポンシブデザインを推奨しています。
Googleの公式ブログによると、レスポンシブデザインにする事でURLが統一され、Googleがより効率的にページをインデックスする事が出来る。と挙げられています。
(Googleにホームページをインデックスされる事で、検索結果にページが表示されるようになります)

つまり、PC用のサイトとスマートフォン用のサイトの2つがあると、Googleの検索ロボットが両方のサイトを見つけなければなりません。
その為ソースが1つにまとめられたレスポンシブデザインですとGoogleにインデックスされやすく、SEOにも強くなります。

パソコンとスマートフォン以外のデバイスにも対応できる

今ではスマートフォンだけでなく、他のデバイスからホームページを閲覧している人も増えています。
例えばタブレットであったり、スマートフォンでも少し画面の大きなものなども出てきていますね。
他にもゲーム機である『WiiU』や『3DS』等でもホームページを閲覧が出来るようになっています。

レスポンシブデザインはブラウザの幅でレイアウトを調整する設計ですので、どのようなデバイスであっても
『大きなブラウザに合わせたレイアウト』
『小さなブラウザに合わせたレイアウト』
と用意しておけば、どのデバイスからでも閲覧のし易いホームページにする事が出来ます。

レスポンシブデザインのデメリット

スマホ用のレイアウトでもパソコン用のソースを読み込んでいる

パソコン用のホームページを作るとなると、大きな画像を使いたくなりますよね。
この大きな画像をスマートフォンで表示しようとすると、画面の幅に合わせて小さくなってしまい、よく画像が分からなくなってしまう事があります。

そのような事になった場合、スマートフォンで閲覧するときはその画像を非表示にする事が出来ます。
しかし、スマートフォンでは非表示としていても、表示をしていないだけで読み込みはしていて、その分ページを開くのにも時間がかかります。
パソコン用サイトの1ページの内容を増やし過ぎると、その分スマートフォンで開いたときも読み込みに時間がかかりますので、スマートフォンからのアクセスも想定してコンテンツを制作する必要があります。

工数が増えるため費用も高くなる

レスポンシブデザインは構造が複雑で、制作するには必要な工程も増えてきます。
その為、製作費も通常のホームページ制作より高くなり、納品までも時間がかかります。

また、パソコンやスマートフォン、タブレットや他のデバイスなど様々な機器からチェックを入れる必要がある為、その分の作業時間もかかります。

レスポンシブデザインについて まとめ

レスポンシブデザインは万能ではなく、必須と言う訳ではありません。
例えばキャンペーンやイベントの特設サイトで、ギミックなどをふんだんに盛り込んだ派手なサイトを無理やりレスポンシブにしても、上手く表示されなかったり重くなってしまったり、向いていないかもしれません。

しかし一般的な企業や店舗のホームページであれば、スマートフォン等からも閲覧がし易いというのは大きなメリットでもあります。
ホームページを集客のツールとして更に有効に活用するため、レスポンシブも一考する価値があるのではないでしょうか!