ホームページとブログの違いって何?

2016年 08月 18日

インターネットを使った事がある方なら、『ブログ』という言葉を1度は聞いたことがあると思います。
ブログとはホームページの一種で、普段の日記のように文章を打ち込んだりするだけでどんどんホームページを更新できるものですね。
一般的なホームページと比べて簡単に更新が出来るため、簡易型ホームページとも言われています。

ブログであれば制作も更新も簡単なのですが、一般的なホームページと比べてどのような違いがあるのか?
それを今回はご紹介しようと思います!

一般的なホームページ(従来型ホームページ)について

従来型ホームページの利点

一般的なホームページの事を従来型ホームページと言うのですが、従来型ホームページは恐らくインターネットを活用されている方にはなじみ深いものなのではないでしょうか?
企業やショップのホームページを開くと、大体メインの画像があってコンテンツがあって、商品や企業情報へのメニューがあって……、これが従来型ホームページですね。

従来型ホームページの最大の利点は、デザインやコンテンツを自由に設計できる点です。
ブログでは基本的にテンプレートと言われる『雛形』を利用するのが主流ですので、自分の理想のデザインで制作できない場合があります。
また、ブログでは更新を簡単にするため、あらかじめコンテンツやテキストが決まっている事も多く、レイアウトも自由に設定できません。

その点、従来型のホームページはテンプレートではなく自分でデザインから組み立てて作る事が出来るので、自分の思い通りのホームページデザインにする事が出来ます。
制作後もレイアウトやコンテンツなど、時間をかければ自由自在に変更、修正をする事も可能です。

従来型ホームページの欠点

自由にホームページのデザインが出来るのが従来型ホームページの利点ですが、それを作るには知識が必要になります。
中々デザインに取り組んだことが無い方がホームページのデザインを作ろうと思っても、やはり難しく完成した物も『どこか素人っぽい……』というようなデザインになってしまいがちです。

その為、従来型ホームページに関してはホームページの制作業者に依頼をして作って貰う事が多いのですが、ホームページの制作はお客様毎にオーダーメイドで制作をするので、どうしても費用が高くなってしまいます。
また、更新についても自分で更新をするには知識が必要になる為、なかなかハードルが高くなります。
更新や修正も知識がなければ制作業者に依頼を出す必要があるのですが、その都度の連絡や費用が必要なのが煩わしくなり更新が滞りがちになるのも問題ですね。

ブログ(簡易型ホームページ)について

簡易型ホームページの利点

簡易型と言うだけあって、ホームページの作り易さ、更新のし易さが特長です。
ブログを作成する場合はアメーバやライブドアなどが運営している『レンタルブログ』を利用する方が多いと思います。
ブログでは先ほども紹介したように、雛形となるテンプレートを使用する為、デザインは気に入ったものを選ぶだけで作れてしまいます。
更新も知識がなくとも、管理画面からタイトルや文章を打ち込んで『更新』などのボタンを押すだけで簡単に更新が可能です。

従来型のホームページの問題点であった
・制作や更新、修正にも知識が必要となる
・制作を依頼せずとも作れる為、費用がかからない
という点を解消する事が出来ます。

また、更新を日常的に重ねる事でGoogleでも価値の高いホームページと認識されるようになり、検索結果で上位に表示されやすくなります。

簡易型ホームページの欠点

従来型ホームページの時にも紹介したように、簡易型ホームページではデザインやレイアウトを自由に設計する事が出来ません。
その為、自分の理想のデザインが無ければ他のブログサービスを調べてみるか、諦めてイメージと近いものを選択する事になります。
(css等の知識があれば自分である程度デザインをカスタマイズする事は可能です。)

また、アメーバなどのレンタルブログは運営が簡単な代わりに、ページに広告が入るようになります。
自分の企業のブログなのに他社の広告が入ってしまう、という事にも成り得ますので、その点は大きなデメリットかもしれません。
また、URLも完全に自由に決められる訳ではなく、独自に用意されたドメインを使用しなければならない場合もあります。

ブログシステム(ワードプレス)を利用する

ここまで従来型ホームページと簡易型ホームページの利点・欠点について紹介をしてきましたが、近年ではこのどちらの特性も併せ持った『Wordpress』というブログシステムが無料で公開されています。

WordPressは元々はブログを運営するために制作されたシステムですが、このWordpressは非常にカスタマイズの幅が広く、知識があれば従来型ホームページのように自由なデザインに設計が出来ます。
また、知識がなくとも、Wordpressにもテンプレートが多く用意されており、簡易型ホームページのように簡単にデザインを設定して更新する事も可能です。

私のユキネコWEBデザインのホームページもWordpressにて制作されています。
全体は私がデザイン・カスタマイズをして制作していますが、『お知らせ』や『制作実績』、この『コラム』のページはブログ機能を利用して簡単に更新をしています。
今私はこの『ホームページとブログの違いって何?』という記事の文章を、管理画面から打ち込んでいるところですね。
後は書き終わった後に『公開』のボタンを押すだけでこのコラム記事は公開されます。簡単!

当然レンタルブログのように広告がページに表示される事もありませんし、ドメインもご自身で用意されたものを自由に使う事が出来ます。
このようにWordPressは従来型ホームページの自由な設計と、簡易型ホームページの便利さを併せ持ったソフトなんですね。

WordPressにも欠点はある

と、ここまで聞くとWordpressが一番良いのではないか?と思うのですが、やはりWordpressにも欠点はあります。

まず、カスタマイズは従来型ホームページ以上に知識が必要となります。
WordPressのテンプレートは質が高いものが多いので無理にカスタマイズを行う必要がないケースも多いのですが、やはりテンプレートでは自分の配置したい場所にコンテンツが配置できなかったり、レイアウトが理想と違う事もあります。
その場合は自分でファイルを書き換えてカスタマイズが出来るのですが、Wordpressは通常のホームページとは違い『PHP』という言語で作られており、独自のタグ(命令文)もある為、敷居が高くなっています。

その為、制作業者に依頼を出す場合も手間や工数が通常よりかかり、費用も高くなってしまいます。
しかしWordpressを利用してホームページを作ればお知らせや新着情報だけでなく、商品情報や制作実績、お客様の声などもご自身で更新が出来るようになります。
更新の度に依頼を出して費用をかけるのであれば、初期費用が多少高額になってしまっても、今後の更新に費用をかけずに済むので長期的に見ればお得かもしれません。
ご自身のホームページの更新頻度と相談をしてWordpressを利用するか考えるのが大切になります。

ブログと従来型ホームページ、どちらが良いのか?

従来型ホームページと簡易型ホームページの違いを紹介させて頂きましたが、どちらが良いかは一概には言えません。

従来型ホームページでは理想のデザインを作る事が出来ますが、費用がかかり更新にも手間がかかります。
しかしデザインの良いホームページはそれだけで閲覧者の信用を得やすくなり、希望するコンテンツも掲載がしやすいでしょう。

簡易型ホームページでは費用も抑えられ自分で更新できますが、やはりデザインは多少目を瞑る必要が出てくるかもしれません。
しかし更新頻度の高いホームページはGoogleから良質なホームページと認識されるようになるので、こちらもメリットがあります。

最後にご紹介したWordpressはテンプレートが用意されていながらカスタマイズも自由で、更新も簡単になる良いところ取りのシステムです。
しかしカスタマイズには知識が必要で費用も通常より更に高額になり、敷居は他のものより高いかもしれません。
それでも自分で様々な更新を続けられるのは、簡易型ホームページ以上に便利な機能です。

どれが良いかは自分の運営するホームページの形態によって変わってきます。
どの形態でホームページを制作するのが1番メリットがあるか、しっかりと考えて制作する事が大事ですね。